ボヘミアの川よ
中学校の合唱コンクールでピアノの伴奏に立候補し、毎日毎日練習したのに本番では失敗。クラスメイトに大変な迷惑を掛けた「モルダウ」の流れる街へ来てしまいました。いまも流れる罪悪感・・・ごめんなさい。
気を取り直しての陸上の取材でした。「10秒台の壁が破られるのは今日だ」と変に意気込んでしまう、これは私の悪い、または良い癖。それに引き換え、桐生選手、かなり素敵なアスリートでした。あんなに毎回「9秒台は?」と聞かれても、しっかり答えてくれる。ギリギリの世界で勝負しているのに「楽しんで陸上をしている」という言葉に嘘のかけらもない。これからもずっと注目したい。素敵!
友人の何でも知ってるKさんが「プラハには人見絹江さんの記念碑があるよ」と教えてくれました。時間があったら訪ねてみようと思い、その前に人見さんの功績をもう一度調べてみました。女子アスリートの先駆者。時代が時代だっただけに、身を削ってまで国のために競技に臨んだ姿・・・なんとも心が痛むのです。スポーツに携わる限り、想いを受け継いでいかないと。競技者がまず自分の欲求で競技し、その能力を発揮して見る人に感動を与え、それが国のスポーツの発展につながる構図。まず個人が大事にされるよう、才能のある人たちが、その身を削るようなことがないよう、つなげていきたい。結局、記念碑を訪れる時間はなく、後ろ髪を引かれながらも、人見さんがきっと、桐生選手を、そして全てのアスリートを、暖かい目で見守ってくれているという気がして、プラハを後にしました。
きょうは、なでしこジャパンのオランダ戦の取材。高倉さんのなでしこジャパンは、非常に楽しみなチーム。引き続き選手たちが、大舞台で心からサッカーを楽しめるように成長していってくれたらと心から願っています。どんどん明るく、強くなるなでしこジャパンを見ていたいのです。
もうすぐ、自転車と車の道ばかりでどこを歩いて良いのか分からないオランダから退散します。アントワープを通って帰ろうかな。みなさんよい週末を!
モルダ~ウよ♪
by ほほ (2017-07-20 00:57)